池袋ヒューマックスにて園子温監督作品「地獄でなぜ悪い」を見る。
何て面白いんだろう、大好きだ。
最高の映画が撮れたら死んでもいいという園子温の心の叫びに共鳴して、
出演者が皆高揚して熱を帯び、ぎらり美しく輝いている。
最後にフィルムを持って疾走するのは若き日の園監督自身であり、
それを撮る現在の園子温監督の「カット」の声がかかるそのとき、
監督は死なず、次なる最高の映画を撮るために再びまた走り出すのだ。
楽しく笑って興奮して感動する娯楽作品ではあるのだが、
お前は表現に命をかけて地獄をのたうち回っているのかという
監督の声が胸に突き刺さってずきんと痛む。
非道に生き、けもの道を笑って歩く園監督の作品と生き様を
これからもしっかりと見つめて自分自身と深く関わっていかねば。
わたしはわたしの関係者なのだから。