12月24日、体調もどうやら回復したので半蔵門の国立小劇場へ長唄を聞きに行く。
高校の同級生で今は横浜で一緒に会をやっている松永鉄七さんが出演をする、
「松永鉄九郎師籍30年記念演奏会」だ。
鉄七さんがタテ三味線を務める「二人椀久」を聞いて楽屋へご挨拶に伺う。
今日のトリで「たぬき」を唄う、スペシャルゲストの立川志の輔師匠の楽屋にもご挨拶を。
小劇場の楽屋で志の輔師匠が鉄七さんと私に5分ほど語りかけてくださった暖かい言葉が
自分にとっては最高のクリスマスプレゼントだ。
プログラムの終盤、最初の特別ゲスト中村獅童が登場、「雨の五郎」を踊った。
そしてトリ、立川志の輔師匠の「たぬき」。
長唄を聞き慣れたお客様は最初は苦笑しながら聞いていた感じだが、
途中、新内の台詞に変わるところではオリジナルの文句で見事に客席を沸かせていた。
自分は端唄の三味線を弾くので、長唄の素早く力強い撥さばきには大いに圧倒された。
端唄がフォークソングだとすれば長唄はハードロック、ヘヴィーメタルを思わせる。
パワフルな演奏を堪能した素敵なクリスマスイブとなった。